主にある事物についてネガティブな意見を述べること が、
もうほとんどテンプレでできちゃう/やってるんじゃないのか と言うお話。
書き出してみたら9つぐらいあった。
重複してるような気がしなくもないが、ここから大きく外れた独創的な批判の手法、と言うのをあまり見たことがない。
というか、これ以上は取材が必要だったり、内部告発者の領分だったりするんだろうが、どーせ批判するならそこまでやれよ、と言うか、下に書いたような手法で批判した気になっているのであれば、なんていうか。
すごく「普通」ですね。
っていう。
1.殊更に固有名詞を強調/多用する
STAP問題で猛威を奮ったアレ。関係者が順番に名前を挙げられて批判された。
少年事件などで指名が伏せられている場合にも多用される。
佐村河内氏の事件では登場人物が少なかったからか、あんまり出番がなかった。
人間の心理として「名前を付けると安心する」とか、
「名前がわかるとわかった気になる」と言うのは確かにあるのだと思うが。
特にインターネット文化においては「匿名性」が大きな特徴なので、威力が倍加する。
暗闇の中で夜目の効く動物に囲まれたら、そりゃ怖い。
2.「ひとくくりにするな」
「twitterのアニメアイコンは」「2ちゃんねらーは」とか言われると、
「~~はみんな同じと思うな、俺は違う」と言い返す。
まあ、元の発言者も統計的に言ってるんじゃなくて感覚的に言っているケースが
多々あるので、脇が甘いと言えば脇が甘いのだが。
3.やたら大きな集団に帰属する 「国民」とか「消費者」とか「市民」とか「大衆」とか。
これは別にいわゆる「ネット文化」の問題ではなくて、「子を持つ母親」とか、
「私たち年寄り」とか、昔っから主語の大きい人はいる。
自分と同じ属性の人間はみんなそう思うんだぞ、という圧迫。
4.一般論から経験論への跳躍 これこそ「松本メソッド」と名付けたい。
「○○と言う物はxxだと思う」
⇒「俺が小学生の時にもこんなことがあった。それと同じだ」と言う論法。
一般論(総論)は観念的で、正解っぽいことが言いやすく、
経験論はごくプライベートな領域の出来事に依拠するので、
何がどう「同じ」なのか、検証が極めて困難になる。
笑いに昇華できるのならよいのだが。
5.「わからない」
3.とわりと結びつきやすい。
「~~なんて事情は私たちにはわからない。もっとわかりやすく説明してほしい」
みたいなヤツ。
何でもかんでも単純化すればよいというものではないし、
わかったかわからないかは結局説明された側の内面的なものなので、
いつまでも「わからない」と言い続けられる最強兵器としての性質も孕む。
以上は、それでもわりとマトモな手法。
6.イメージ批判 組織とか属性とかを基に批判する。
2.の裏返し、と言う気もしなくはない。
いわゆるフツーの人が組織を批判するのに使う場合は、陰謀論と密接に結びついて
いるのかもしれない。
わりと多くの人は何らかの形で組織に属してると思うんですが。
会社とか学校とか自治会とか。
7.過大な要求
「xxテレビの放送免許を取り消せ」「(車は)高い。20万円なら買ってやる」
みたいなの。できるかっちゅーねん。
この辺からもうあんまり真面目に語りたくない。
8.極端な事象の拡大適用
ある組織や人物の過去の過失・事故などを基に、いちいち蒸し返したり、
一事が万事そうに決まっている、と遣り込める手法。
逆に特定の事物を神格化する場合にも用いられる。
9.バカって言ったらお前がバカ
「~~のことなんかよくわかってないくせに。やっぱ【個人名】はダメだな」
みたいなやつ。論理構成もへったくれもないのだが、数が揃うとなんか迫力が出る。
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