仮定としては、一応この人はそこそこの会社の人事担当者で、自社が求める志願者像
みたいなものを、大学2~3年生に啓蒙する文章を書こうとした、と言うことにしよう。
他のコンセプトとしては、以下を薄める方向で。
1)「何様のつもりだ」感
2)「xxなヤツはダメ」というネガティブ感
3)「ダメって言われてもないものはないよ、どうすればいいんだよ」感。
■これから就活を始められる学生の皆さんへ
某企業で採用担当となって3年が経ちます。
その間、当社で働きたいという、たくさんの学生と関わってきました。
その中で、私が一緒に働く仲間として求める人物像というものが見えてきたので、まとめてみたいと思います。
(他社の採用担当の方、人事部門の方にも、共感していただける部分があると思うのですが…)
●最低限の常識やマナーが備わっている人
どんな仕事でも、円滑に進めるためには、人との関わりが欠かせません。
ここでいう人とは、同僚や上司、あなたが経験を積んだ後に任される部下、あるいは取引先の交渉相手など、仕事上で関わる全ての人を指します。
そのためには、人から好感をもたれる、または人から信頼される人間であらなければなりません。
信頼や好感は、仕事の成果のみから得られるものではなく、仕事や人と関わる時の姿勢も大きく影響します。
たとえば、
適切な声量や速さであいさつや発話ができるか。
最低限の身だしなみが整っているか。
相手の考え方を受け入れられる柔軟な思考力があるか。
優秀なビジネスマンは、皆そうしたことを配慮しながら、人の信頼を勝ち得て仕事を進めています。
●当社の業務分野に合った知識や経験をもつ人
よく、「学校の勉強など社会では何の役にも立たない」と言う人がいますが、
これはある面で正しく、別の面で正しくありません。
社会人になってから学ぶべき知識やすべき経験はもちろん多くあって、
ビジネスマンは日々そうしたものを身につけるべく研鑽しています。
しかし、仕事の上での土台となる学問的知識を、企業は学校のようにイチから教えません。
ですから、待遇や給与、企業や業界へのイメージなどを目印に漫然と目指す仕事を選ぶようなことは、きっとお互いのためにならないでしょう。
●学生時代に何かに打ち込んだ経験がある人
仕事には成果が求められます。
そのためには、遺漏のない企画・立案、入念な準備、柔軟な創意工夫、たゆまぬ努力、周囲との連係など、様々な要素があります。
さらに、その基礎には、知識や体力、気力などが必要な場合もあります。
もちろん、そのすべてを一人の人間に求めることは理想にすぎますし、会社は組織ですから、誰かに足らないものを他の誰かが補うこともあります。
また、ビジネスマンがシビアな場面で経験するのと同等のレベルで、それらのことを学生である皆さんが経験済みであってほしいとは、当然思いません。
しかし、学生生活の中で何かに打ち込んだ経験がある人は、成功=目標の達成のためには何が必要であるか、成功体験から得た別の何かを、経験から知り、あるいは身につけていることもあるでしょう。
たとえば、
人と競う場面からは方法の工夫や、努力することを、
創作行為からはアイデアや、それを形にする方法を、
チームやグループで臨む場からは、チームワークや仲間と意見を交換することを、
読書や一人で行う趣味からは、探究することを、
それぞれ学んでくることができるはずです。
あるいは恋愛経験からも、目標達成のために必要なさまざまや要素や、
挫折したときに立ち直るために必要なものを、
総合的に学ぶことができるかもしれません。
もしあなたにそうした経験があるなら、そこから自分が得たものがなんであるか、
もう一度よく考えてみてください。
面接に来る学生さんは、他の学生と競うように
「私は学生時代のxxの経験から、xxxxと言うことを学びました」
と、用意した言葉で語ってくれますが、マニュアル本通りの美辞麗句を、
私たちは3分と言わず、すぐに見破ります。
それよりも、あなたが経験から得たものを、あなた自身の中でしっかりと捉えてほしいのです。
そうしたものに裏打ちされた自信は、自然とあなたが人と接するときの姿勢に反映され、きっと企業にとっても魅力的な人物と映ることでしょう。
≪以上≫
で。
まあ、あれですわ。
俺人事じゃないし。
こんな文章書く人事担当者は、まず俺のこと採用しないね(笑)。
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