2014年7月25日金曜日

大砂嵐のかち上げ。

基本的にはルールで禁止されてないことをやって何が悪いのか、と思う。

ドロップキックや右ストレートをぶち込んだ、と言う話とはわけが違う。

理由が「相手に怪我をさせるから」と言うのだと弱くて、
柔道が「組み合って技をかける競技だ」と定義したように、

「相撲とはxxxxをする競技である」

という定義をきちんと行って、その中で

「大砂嵐のかち上げは相撲的ではない」

という結論にならなければならない。

まあ、ヒントとしては、「横綱相撲」とは何ぞや、と言うときに、
「がっぷり四つで相手の突進を受け止めて押し出すことだ」
 と言うような定義だろう。

だからたとえば奇襲戦法(立ち合いの変化)のようなものや、土俵際の逆転戦法みたいなものは、横綱の取り口としては嫌われる。
(小兵で業師タイプだった若乃花(三代目)が、ふつーに投げ技で勝っても「横綱的でない」って言われた時は意味わかんなかったけど)

そこから整理すると、相撲は
「四つに組んで押し合う競技である」
と定義すべきなんだろう。

張り手やかち上げや立ち合いの変化は実力が拮抗した相手と組み合う際に、
有利な組手となるような『駆け引き』の一環であって、それによって相手を倒すための技ではないと。
大砂嵐が横綱を目指すのであれば、なおさらああいう技は使うなとは言わないけど頼っちゃいけないよと。

じゃあ曙あたりの突き押しはどうなんだよ、とか思うわけですけれども。
わたしゃそもそも相撲ファンじゃないんでわかんないから、それよりプロレスの話しようぜ(笑)。
プロレスで言うと「反則技」が定義されていて、
一方で「反則は5カウント以内ならOK」っていう「ルール」もある。


ぶっちゃけレフェリーが見てなければ反則でも何でもないし、
(小橋なんかのコーナーに詰めてチョップ連発も厳密には反則)
単発のパンチとか凶器攻撃みたいなものは、このルールを適用する限り反則にはできないのだと思う。
(マイバッハ谷口が椅子攻撃すると即座に反則負けだったりするけども)

まあ、で、そういう単発の反則技をチェンジ・オブ・ペースに使ったり、
観客のヒートを買うのに使ったりする選手はいるわけですが、
往々にしてそういうのに頼りがちになって、試合がつまんなくなるんだよね。

で、そういう反則技をセルしてる選手同士の試合になると、
よっぽど試合運びそのものが上手くないと、 盛り上がりどころがなくなってしまう。

どっちかっつーとああいうのはライト層に訴求するための仕掛けなのかなあ。

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